“武を極めし孤高の師” 王進役に佐藤浩市、“乱世に翻弄される間者” 馬桂役に松雪泰子の出演決定!

佐藤浩市演じる王進(おうしん)、松雪泰子演じる馬桂(ばけい)、ビジュアル解禁!

帝を守る鉄壁の禁軍の武術師範として、その名を馳せる、王進。しかし物語は、乱れた国家が権力を牛耳り、汚職がはびこる世。王進もまた、理不尽な嫉妬や、あらぬ疑いにより、追われる身となるのである――。そして、宋江のもとに仕える間者(スパイ)の1人であり、閻婆惜の母でもある馬桂。同じく間者であった夫を職務の中で失い、残された愛娘と共に宋江のために尽くすのだが、そんな彼女もまた、動乱の世に巻き込まれていく。

 

佐藤浩市演じる王進は、宋国の帝を守る禁軍の武術師範を務め、まさに武術の達人としてその名を轟かせる人物。長きに渡り武道に生きる男としての常人離れした実力と、溢れんばかりの貫禄を兼ね備えた孤高の師だ。しかしそんな王進も、腐れ切った権力の策略によって、あらぬ叛乱の疑いをかけられ、追われる身となることに。林冲の助けもあり、母・王母とともに危機を脱するも、その後の王進の行方はいかに。

 

松雪泰子演じる馬桂は、宋江に仕える間者(スパイ)。表向きには旅芸人一座の一員として、もう一つの顔は間者として、いつ命を落とすやもしれない危険が付きまとう状況下において、敵の動向をいち早く捉え、味方への情報を伝達する役割を担う。夫を職務で亡くしながらも、残された娘の閻婆惜を支え、家族のため、宋江のために尽くそうとする馬桂だが、李富ら敵勢力の策略に巻き込まれ、やがて激しい対立に翻弄されていくこととなる。

 

【コメント】

■王進役:佐藤浩市

日本でこれだけの規模の作品を作るというのは新鮮さがあります。水滸伝は中国の話ですが、日本の時代劇と相通じる表現の仕方をしていますので、それをお客さんに面白く見ていただけたら嬉しいなと思います。

若松監督とも日本の時代劇的な要素を入れる部分と、そこから離れてみる部分をシーンごとに話ができていました。過去にご一緒したことがあるので、お互い信頼してコミュニケーションが取れて良かったです。

中国のお話であっても、男同士の人と人の繋がりや“漢”(おとこ)みたいなものを描いた“北方節”とも言える世界観があって、登場人物の皆でその世界観を体現しています。数多くのキャラクターが登場し、裏切りや信頼など色々なものが交錯する中で、“漢”が描かれているところを楽しんでいただきたいなと思います。

 

■馬桂役:松雪泰子

水滸伝という作品の壮絶さの通り、撮影現場もクリエイティブで、大きなうねりのある波の中に参加しているような感覚でした。

馬桂は、この物語に出てくる女性の中でもドラマチックな展開をする女性です。 生い立ちを含めて非常に困難なものを抱えながら宋江さんと出会い、変化していきます。 私は信念をもって生きている女性だと捉えて演じていました。

キャラクターごとにエピソードがあるので、男性視点と女性視点で解釈が少し違う感覚になるのではないかなと感じています。男性の方がご覧になると生き様や魂の叫びといった熱い部分や苦しみ、また、その苦しみの中で生き抜く重圧感を感じていただけると思います。そして、女性の方々がどの様に感じて頂けるか私自身楽しみにしております。

 

■若松節朗監督

<佐藤浩市さんについて>
衣装合わせに登場した浩市さん。「オレは日本一、衣装合わせが早い俳優だよ。さあ10分で終わろう」緊張感漂う中でいつものせっかちな決め台詞だ。そんな事は無理と知ってても敢えて発する言葉の端々に俳優界を牽引する重みと、その逆の子どもの様なお茶目な格好良さに、誰もが魅了されるのである。王進登場で漢たちの魅力に拍車がかかる。
武術師範の心技をお見逃しなく。

<松雪泰子さんについて>
凛と背筋を伸ばした立ち姿。そして内に赤々と燃え滾る激情。私達のインスピレーションが見事に嵌まり壮絶な芝居の数々を演じていただいた。漢たちの壮絶な闘いの裏側で翻弄される女性たちの物語も、他を圧倒する”北方謙三版”『水滸伝』の面白さのひとつです。生と死、そして歓びと悲しみのドラマにご期待ください。