“誇り高き義の武人” 楊志役に満島真之介、“慈愛宿す希望の母” 済仁美役に波瑠の出演決定!

満島真之介演じる楊志(ようし)、波瑠演じる済仁美(さいじんび)、ビジュアル解禁!

建国の英雄の末裔で、体制側のエリートとして生きてきた楊志。だが、理不尽な現実に直面し、葛藤の末に“正義”を信じ、新たな一歩を踏み出す――その姿は、叛逆(はんぎゃく)のドラマの核心を貫く存在だ。そして、楊志に静かに寄り添い、家族を包み込む慈愛と希望を宿した伴侶・済仁美。本作で初の女性キャラクター解禁となる彼女の登場にもご注目ください。

 

満島真之介演じる楊志は、建国の英雄・楊業(ようぎょう)の末裔で、誇り高き血を受け継いだ正義の武人。顔に大きな青あざがあることから“青面獣” と呼ばれ、名刀・吹毛剣(すいもうけん)を背に、かつては禁軍の将校として帝に仕えていたエリートだった。だが、腐敗した体制への葛藤と、宋江(織田裕二)、晁蓋(反町隆史)、林冲(亀梨和也)らとの出会いをきっかけに自らの信じる正義のはざまで揺れ動く。

 

波瑠演じる済仁美は、楊志の伴侶であり、孤児であった楊令(ようれい)の母として、温かさとたくましさを兼ね備えた女性。自身は幼少時代に愛する家族を失い、悲しき人生を歩み続けてきた。娼館で働く中で、楊志に出会い、幼き頃の自身と同様に天涯孤独の身となった楊令を我が子として引き取る。辛く重い過去に打ちひしがれることなく、伴侶として楊志を支え、母として楊令を慈しみながら、済仁美は家族と共に波乱の世を生き抜いていく。

 

また今回、楊志と済仁美の“家族”として物語に登場する少年・楊令を、岩川晴が演じることも明らかに。幼くして家族を失い、心に深い傷を抱えた楊令は、楊志と済仁美に引き取られ、強き父と優しき母のもとで懸命に生きる日々を送る。そして彼こそが、原作『水滸伝』の続編である『楊令伝』にて、梁山泊の新たな旗を掲げる次代の主役となる存在。

満島と波瑠、第一線を走り続ける実力派キャスト2人が、かつてない熱量で作り上げた楊志と済仁美。岩川演じる楊令とともに紡がれる、深く美しい家族の絆。そして、荒れ果てた世に立ち向かうその勇姿を、ぜひその目に焼き付けてほしい。

 

【コメント】

■楊志役:満島真之介

時代を超えて受け継がれてきた水滸伝の光。
その光を託され、私は楊志に息吹をそそぎ、生き抜かせていただきました。
血を削り、魂を刻み、宿命の炎に身を投じていくごとに感じる重圧。
ですがその重圧は不思議と心地よく、芯に寄り添い、背中を押してくれるようで、自分にしか感じられない気持ちを表現できたと思います。
誇りを抱き、苦悩に沈んでも立ち上がる男――楊志。
家族の温もりと愛を道標に、出会いの絆を力に変え、守るべきものの尊さに辿り着きました。
その道程は、時に孤独な戦いでもありましたが、闇の中で剣を握りしめた傍らには、光が灯っていたのです。
それは、スタッフ・キャストの皆さん。そして、済仁美と楊令の存在はとても大きな力になりました。
楊志として、その誓いを胸に生き抜いたこと。それは人生に深く刻まれた、揺るぎない財産です。
水滸伝は、夜空に瞬く星々のようにこれからも輝き続け、物語に触れた方々の心に消えることのない炎を灯すでしょう。

 

■済仁美役:波瑠

済仁美の絶望していた過去の人生が、楊令と出会うことですべてプラスに変わっていく。その幸せや喜びが心の中で溢れているように演じました。楊令を助けて、他人同士が家族になる——血のつながりがなくても、家族の思いやりや愛する瞬間が、済仁美にも、満島さん演じる楊志にも、必要だったんじゃないかなと思います。
満島さんが本当に引っ張ってくださって、「大きな波瑠と小さな晴(※楊令役・岩川晴さん)」は、父の大きな背中を見ながら、のびのびとやらせていただきました。闘いのシーンが多く描かれる中で、私たち家族の場面は、一番親しみやすさを感じていただける部分かなと思うので、激動の中にこんな家族があったんだ、というところを見ていただけたら嬉しいです。

 

■プロデューサー:大原康明

楊志という人物は北方謙三先生の『水滸伝』を代表するキャラクターです。楊志一族の生き様を通して、読者はさまざまな場所を旅し、多くの出会いと別れを経験しました。
名門の軍人の家系に生まれ、理想と現実のはざまで葛藤する楊志は、満島真之介さんにお引き受けいただきました。顔合わせの際、満島さんが語られた言葉の“熱さ、そして、“覚悟に思わず涙しました。実直さ、思わず背中を追いたくなるような魅力的な姿、プロフェッショナルな姿勢は、楊志そのものでした。満島さんでなくては、楊志は演じきれなかった、と確信しています。
その楊志と出逢い、共に孤児を育てていく済仁美役は、波瑠さんが繊細に、そして、温かく演じてくださいました。母としての凛とした強さと優しさを表現してくださるのは、波瑠さん以外に浮かびませんでした。映像化に際し、女性の登場人物を、特に済仁美をどのように描くか。制作陣の中でも重要なテーマのひとつでしたが、映像の中で立ち上がった済仁美の姿は、初めて小説を読んだ際に想像した姿を遥かに超える存在感と魅力を放ち続けています。
『水滸伝』は戦いの物語であると同時に家族の物語であり、愛の物語でもあります。作品を通して描かれるこれらのテーマは時代は違えど、不変です。楊志、済仁美、そして楊令の旅の行き着く先をぜひ一緒に見届けていただけますと幸いです。